赤ちゃんをやさしく包み、ママのお腹の中にいるような安心感を与えてくれるおくるみ。
出産の準備で購入したり、お祝いとしていただくことが多いのではないでしょうか。
「出産祝いにおくるみを頂きましたけど、どうやって使うのですか?」
「おくるみを使うと赤ちゃんの寝つきがよくなるって本当?」
初めての赤ちゃんとの生活で、おくるみをどうやって使えるかわからないというママは多いもの。
新生児から寝返り前の赤ちゃんにおすすめのおくるみの巻き方を紹介します。
寝かしつけのサポートをしてくれるおくるみですが、使う際には気を付けなければならないことがあります。
安全に赤ちゃんが快適に過ごせるように、
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おくるみの正しい巻き方
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おくるみを使う際の注意点
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おくるみのメリット・野球
を確認しておきましょう!
おくるみの方巻き
おくるみとは赤ちゃんをやさしく包む大きな布のことです。
「スワドル」や「アフガン」とも呼ばれます。
赤ちゃんの成長に応じて巻き方を変えることで、安全で快適に包むことができますよ。
成長ごとにおすすめのおくるみ巻きの方法を解説していきます。
新生児には基本的な巻きがおすすめ
新生児の赤ちゃんをおくるみで包むには、基本的な巻きがおすすめです。
すっぽり包むことで赤ちゃんの手足が自由に動きすぎないようにできるからです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、モロー反射によって目が覚めて、じっくり寝たのに手足がびくっとして泣いてしまうことがあります。
基本は新生児から2ヶ月くらいの赤ちゃんを包むのにおすすめですよ。
おくるみの基本的な巻き方はこちら。
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おくるみをひし形に広げて上の角を布の中心に合わせるように折り、赤ちゃんの肩が折り目に合うように寝られる
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赤ちゃんの手胸の前に置く布をかぶせ、背中の下に挟み込む
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下布を足を締めないようにふんわり折り、首元から背中の下に入れます
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反対側の布を赤ちゃんに巻きつける
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余った布を赤ちゃんの背中巻きに入れる
寝かしつけにはおひな巻きがおすすめ
寝かしつけにはおひな巻きがおすすめです。
基本的によりも少し強めに赤ちゃんを巻くので、赤ちゃんがより安心できるからです。
手足の自由が制限されることで、モロー反射でびくっとして驚くことはないので寝かしつけに効果的。
お母さんの中にいるような感覚になり、赤ちゃんが落ち着く姿勢になって寝つきがよくなったり泣き止んだりすることがあります。
おひな巻きのやり方はこちらを参考にして下さい。
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おくるみを正方形に広げて上を真ん中あたりまで手前に折り、赤ちゃんの耳の下あたりにくるみの折り目があるように寝かせる
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片方の布の端を赤ちゃんわきの下まで持っていき背中の後ろに巻き込む
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反対の布の端を斜め下に持っていき後ろに巻きつける
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足を締め付けないほうに足元の布の端を上に上げて肩の下に入れる
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反対側も赤ちゃんの肩の下に織り込む
生後3ヶ月からは半ぐるみがおすすめ
生後3~4ヶ月頃の赤ちゃんは半ぐるみが良いでしょう。
赤ちゃんの手の動きを気にしないので、機嫌が悪くなりにくいからです。
手足を動かしたい3~4ヶ月の赤ちゃんも、体をしっかり包まれることで安心感を感じられます。
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おくるみを半分に折って逆三角形に置く
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わきのしたと折り目が合うように赤ちゃんを寝かせる
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一方の布を巻きつけて布の端を背中の下に入れる
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足元の布をふんわり折って脇の下から背中の下に入れる
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片方の布を体に巻き付ける
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残った布を巻きつけて布の端を赤ちゃんの胸の隙間に差し込む
おくるみを巻くときの注意点
おくるみは赤ちゃんを安心させることができますが、安全に使うためにはいくつかの注意点があります。
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足をまっすぐにしない
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赤ちゃんの体温上昇に注意
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きつく巻きすぎない
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寝返りができるようになったら卒業を考える
多くの赤ちゃんはおくるみで安心しますが、中には嫌がる赤ちゃんもいます。
そのような場合は、 おくるみは無理に使わないようにしてください。
おくるみを赤ちゃんに巻くときの注意点を確認していきましょう!
足をまっすぐにしない
おくるみを巻くときは、足をまっすぐにしないことが重要です。
足をまっすぐに巻いてしまうと、「乳児股関節脱臼」を起こすリスクがあるからです。
特に新生児は骨や関節が柔らかく、まっすぐ伸びたままおくるみで巻くと足の付け根の関節に負担がかかって外れることがあります。
赤ちゃんの足はМ字の状態にして、足は自由に動けるようにしてください。
赤ちゃんの体温上昇に注意
おくるみで巻くときは、赤ちゃんの体温の上昇に注意しましょう。
これは「新生児突然死症候群(SIDS)」のリスクがあると言われています。
新生児突然死症候群(SIDS)は原因不明の病気ですが、リスクを上昇させる原因の一つに高体温になっていたと言われています。
睡眠中の赤ちゃんを温めすぎたりすることで、高体温になる突然死亡症候群(SIDS)のリスクが上がる可能性があるのです。
薄い生地のおくるみを使い、長時間巻いたままにしないなど、赤ちゃんの体温が上がりすぎないように気を付けましょう。
参考:「乳幼児突然死症候群(SIDS)を含む睡眠中の乳幼児死亡を予防するための」
きつく巻きすぎない
おくるみをきつく巻きすぎないようにしましょう。
きつすぎると赤ちゃんが苦しいだけでなく、中に熱がこもりやすいからです。
おくるみを巻くときは、赤ちゃんとおくるみの隙間に大人の手のひらが入るくらいでOK。
体を包まれることで安心すると思いますが、きつく巻かないでくださいね。
赤ちゃんの背中にあたる部分の布は、しっかり伸ばしてあげましょう。
ぼこぼこしていると、赤ちゃんが気になって寝つきが大きくなるかもしれませんよ。
長時間巻いたまま寝られない
おくるみを巻いたまま、赤ちゃんを長い時間寝かしていることはおすすめできません。
体温が上がる可能性があるからです。
おくるみに包まれて赤ちゃんがしっかり寝たら、おくるみをほどいてあげましょう。
手足をパタパタさせて、おくるみが顔にかからないように注意してくださいね。
寝返りができるようにしたら卒業を考えましょう
赤ちゃんが寝がえりができるようになったら、おくるみから卒業することを考えましょう。
おくるみを巻いたまま寝返りをうつと、首を横に向けることができないからです。
そうなると赤ちゃんが息苦しくなるリスクがあります。
寝がえりをするようになったら、おくるみを卒業するタイミングかもしれませんね。
赤ちゃんの成長は早いので、おくるみを巻いたまま寝かしているときは目を離さないことが重要です。
おくるみのメリット・デメリット
おくるみのメリット・デメリットを確認しておきましょう。
メリット |
デメリット |
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赤ちゃんをおくるみで包むことで抱っこがしやすく、安心感を考えることができます。
モロー反射でびくっとしてしまって泣いてしまう赤ちゃんの、寝かしつけのサポートにもなりますよ。
ですが、おくるみで巻くのリスクを知っておくことは大切です。
温めすぎたり息苦しくなったりする原因にならないように、注意して赤ちゃんを守る必要があります。
おくるみが大好きで、巻いてもらわないと寝付けなくなることもあります。
寝返りができるようになったら、徐々におくるみなしでも寝て慣れるようにしてあげて下さい。
メリットは寝かしつけのサポートをしてくれること
おくるみで赤ちゃんを巻くことのメリットは、寝かしつけのサポートをしてくれることです。
生まれての赤ちゃんは柔らかいので、おくるみで巻いて抱っこしやすくなります。
すっぽり包まれていることで赤ちゃんも安心しますし、モロー反射で驚いて泣くのを防いでくれます。
冷房がかかっていたり、寒かったりすると眠れないことがあります。
おくるみで包むことで、体温調節をサポートして与えられることもメリットの一つ。
赤ちゃんが体温調節しやすいように、汗を吸いやすい素材のおくるみがおすすめです。
デメリットは巻くときには注意が必要なこと
おくるみのデメリットとしては、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクがあると言われていることでしょう。
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体温が上がりすぎないようにする
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寝がえりや顔に布がかかることでの息苦しさに注意する
ことが重要です。
おくるみでの寝かしつけに慣れていると、おくるみが眠れないという赤ちゃんもいます。
寝がえりができるようになれば、徐々におくるみなしでも眠れるように慣れていきたいですね。
片方の腕を出して巻いてから始めて、半分ぐるみに慣れていきましょう。
最終的にはスリーパーで眠れるように、おくるみからの卒業を目指したいですね。
おくるみの巻き方についてQ&A
おくるみの巻き方についてQ&Aで気になるポイントを解説していきます。
退院の時のおくるみの巻き方はどんな巻き方がおすすめですか?
生まれたての赤ちゃんの体は柔らかいので、基本的な巻きがおすすめです。
おくるみで包むことで赤ちゃんの保護をしてあげます。
赤ちゃんが初めて外に出る機会なので、季節に合わせたおくるみで包んであげたいですね。
まだ赤ちゃんを抱っこすることに慣れていないパパやママも、おくるみがあれば抱っこしやすくなりますよ。
バスタオルでおくるみの代わりに巻いてもいいですか?
おくるみをバスタオルで代用してもOK!
赤ちゃん用のバスタオルをおくるみとして使っていたというママも多いですよ。
形は正方形のものが使いやすく、ガーゼのものがおすすめです。
新生児のうちは肌が弱いので、大人用のバスタオルは分けてあげると良いでしょう。
バスタオル以外に、大きめのブランケットやガーゼなどもおくるみとして使えます。
フード付きくるみの巻き方を知りたいです。
フード付きのおくるみの巻き方はこちら。
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フードを赤ちゃんの頭にかぶせておくみの上に寝られる
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片腕を胸に乗せて布を巻いて背中の下に折り込む
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反対側も同様に折り込む
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足元の布を上げて入れる
フード付きだと赤ちゃんの頭が冷える心配がありませんね。
寝汗も吸ってくれるので赤ちゃんも快適に過ごすことができます。
まとめ
おくるみで赤ちゃんを巻いてあげて、安心して寝つきがよくあります。
柔らかい赤ちゃんの体をしっかり支えてくれるので、抱っこしやすいので新米パパママにはおすすめです。
息苦しさや体温が上昇するなどのリスクがあります。
正しい巻き方をして巻くときの注意点を確認し、赤ちゃんが快適にお過ごしいただけますようお願い致します。
すぐに起きてしまう赤ちゃんも、おくるみを使うことでしっかり眠れるようになるかも知れません。
赤ちゃんとの時間を楽しく過ごすアイテムの一つとして、上手におくるみを取り入れてみてくださいね。