「おくるみはずっと使う?」
「おくるみはいつまでも卒業するのがベスト?」
など、おくるみに関して疑問のある方は多いでしょう。
結論からよろしくと、おくるみは寝返りを始めたら卒業を考え始めましょう。
脱退理由としては、乳児股関節臼・新生児突然死症候群(SIDS)のリスクが上がる可能性があるからです。
おくるみは赤ちゃんの体を安定させられるので、モロー反射を防ぎます。
赤ちゃんがぐっすり眠ってくれるというそれだけがメリットです。
ですが、上手におくるみを卒業できるか心配でもあります。
翻訳、
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おくるみはずっと使うのか
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おくるみの成長への影響
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おくるみの正しい巻き方
について解説していきます。
おくるみをずっと使ってよいか、卒業するタイミングや注意点も参考にして下さい。
おくるみは続く?寝返りを始めたら卒業を考えよう
おくるみは赤ちゃんが寝がえりを始めるようになったら、卒業を考え始めましょう。
個人差がありますが、一般的に生後3ヶ月から4ヶ月頃におくるみを卒業することが多いです。
おくるみで包むことで赤ちゃんが安心し、落ち着ける効果があります。
けれども、寝返りをしたり行動してきたらおくるみが窮屈に感じられるようになるでしょう。
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おくるみを卒業するタイミング
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おくるみの卒業方法
について紹介していきます。
おくるみ卒業のタイミング
おくるみを卒業するタイミングはいくつかあげられます。
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寝返りができるようになった
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おくるみをするとずるぐ
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モロー反射が見られなくなった
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赤ちゃんが寝苦しそうにしている
赤ちゃんが寝がえりができるようになれば、おくるみの卒業を考えると良いでしょう。
おくるみは赤ちゃんがモロー反射で驚くのをおさえて、ぐっすり睡眠のお手伝いをさせていただきます。
モロー反射が見られなくなったら卒業のタイミングです。
モロー反射とは 赤ちゃんがびくっとして手をあげて抱きつく動作を始める最初の反射の一つ。 生後0~4ヶ月の赤ちゃんにみられる正常な反射 大きい音・明るい光・体の傾きなどによって整えられ、赤ちゃんの中の神経神経系が正常に発達していることを示す指標とされている。 |
そのほかにも、おくるみをするとぐずったり寝苦しそうにしてしまう場合もおくるみの卒業を考えましょう。
赤ちゃんがおくるみをしているとき、
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汗をかいている
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赤い
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呼吸が早い
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あせもができる
などが見られたら、おくるみを使うのはやめましょう。
おくるみの卒業方法
おくるみの卒業方法は以下を参考にして下さい。
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片方の腕だけおくるみから出て寝られる
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両方の腕をおくるみから出て寝られる
片方の腕だけおくるみから出して、1週間くらいしたら両方の腕を出して寝かせてみましょう。
おくるみを緩くするなど、徐々におくるみなしでも眠れるように変わっていくと良いですね。
急におくるみをやめないと寝ないという赤ちゃんも少なくありません。
赤ちゃんの成長に合わせて、正しいタイミングでおくるみをやめることが大切です。
無理のないペースで、段階を踏んで徐々におくるみを卒業すればよいでしょう。
おくるみの成長への影響
おくるみは間違った使い方をすると成長へ向かう場合があります。
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おくるみの使い方の注意点
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メンタルリープの症状の時期の助けになる
赤ちゃんの成長に合わせて上手におくるみを使いましょう。
おくるみの使い方の注意点
おくるみの使い方の注意点は2つ
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両足の自由を奪わない
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寝返りできるようになったらおくるみでくるまらない
両足の自由を奪わないことが重要です。
これは、おくるみで両足をしっかり巻いてしまうと「乳児股関節脱臼」の危険性が高まるからです。
赤ちゃんの理想的な足の形はM字開脚。
おくるみで膝を伸ばした状態で巻いてしまうと、関節のやわらかい赤ちゃんは乳児股関節脱臼を発症してしまうことがあります。
また、寝返りができるようになったらおくるみはやめましょう。
おくるみをしたまま、つぶせになってしまうことがあるからです。
これによって、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まる可能性があります。
おくるみに包まれていることで、鼻や口がふさがれ息苦しくなってしまうことも。
赤ちゃんはおくるみに包まれていると静かに眠っていることが多いので、事故の際に気づきにくいです。
メンタルリープの症状の時期の助けになる
おくるみと使う前述の注意が必要ですが、メンタルリープの場合はおくるみが役に立ちます。
赤ちゃんの成長過程で、脳が急速に発達する時期をメンタルリープと言います。
リープは成長の上で当然のことですが、お世話になる人にとっては大変な時期でもあります。
症状は個人差があり、ぐずりや夜泣き、癇癪を起こすなどさまざまです。
おくるみはメンタルリープの赤ちゃんを安心させてあげるのに役立ちます。
参考:『ワンダーウィーク 〜0歳児の8つのぐずり期を最大限に早くて発達を集中してあげる方法とは〜』
おくるみの扱い・メリット
おくるみの扱い・メリットを確認してみましょう。
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いいね |
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前述したように、おくるみは新生児突然死症候群(SIDS)・乳児股関節脱臼の原因となる可能性があることは治療させていただきます。
長くおくるみを使った入眠に慣れていると、おくるみなしでは寝られる可能性もあります。
ですが、正しい使い方をすればおくるみはメリットがたくさんあります。
首の座っていない新生児は体が柔らかく、抱っこの時に不安定になりがちです。
おくるみで固定されると赤ちゃんの体が安定するので、安心して抱っこすることができるでしょう。
周りの音や刺激に敏感に反応してモロー反射が起きてると、目が覚めて泣いてしまう赤ちゃんはほとんどありません。
おくるみに包まれることでモロー反射を防ぎ、ぐっすり眠れるようになります。
体温調節が未熟な赤ちゃんの、体温調節をサポートしてくれることもおくるみのメリット。
しかし、体を温めすぎると眠りが深くなって、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが上がることには注意が必要です。
おくるみは卒業した後も、おむつ替えシートとして使ったりブランケットとして使ったり、様々なシーンで活用できます。
出産祝いで可愛いデザインのおくるみを頂くことは多いでしょう。
ベビーカーや車での移動の際に、赤ちゃんと一緒にいられるなど何かと使えることもおくるみのメリットです。
おくるみの巻き方
赤ちゃんのおくるみの巻き方はいくつかあります。
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基本巻き
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おひな巻き
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クロス巻き
それぞれの巻き方を解説します。
基本巻き
基本的な巻き方の手順は以下を参考にして下さい。
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おくるみをひし形に置き、上の角を中心に合わせて折りダイヤ型にする
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折り目に赤ちゃんの肩が合うように寝られる
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赤ちゃんの腕を伸ばし続けるみで巻き込む
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下の部分を胸の前に入れる
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反対側の腕を伸ばして体に巻きつける
この時足はM字で自由に動けるようにすることが大切です。
おひな巻き
おひな巻きの手順は以下です。
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おくるみを四角い状態にずっと
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上の部分に赤ちゃんの頭が出るように寝られる
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赤ちゃんの手は顔の近くに添える
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片方の布の角を反対側足の付け根周りをめがけてお尻の下に入れる
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反対側も同様に包む
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赤ちゃんの足を胡坐の状態にする
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下の布を耳元に上げ、首元の布に入れる
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反対側も下から斜め上に布を上げて首元に入れる
布と布の間に手が入るくらいの余裕を持たせて通りましょう。
クロス巻き
クロス巻きのやり方はこちら。
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布を中央でクロスして置いて
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赤ちゃんの頭が布の上部から出るように寝られる
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体の布を結ぶ
赤ちゃんが自由に手を動かして巻き取れる方です。
手足を良く動かして、おくるみがだけ簡単になったらクロス巻きがおすすめですよ。
おくるみは続く?についてQ&A
おくるみはずっと使うのかに関するQ&Aを紹介します。
おくるみはよくない?危険性は?
おくるみは使い方を間違うと新生児突然死症候群(SIDS)・乳児股関節脱臼の危険性があります。
おくるみにまかれた状態で寝返りをしてしまって、息苦しくなってしまう可能性があるからです。
寝返りを始めたらおくるみは卒業することを考えましょう。
足をまっすぐにした状態で、きつくおくるみになれると股関節脱臼を起こす危険があります。
赤ちゃんの足が自由に動くように、膝が軽く曲がった状態にしてあげましょう。
おくるみをやめたら寝ない……。
おくるみに包まれて入眠することに慣れてしまうと、おくるみがないと赤ちゃんが寝られなくなることがあります。
何歳までおくるみを使うのか、寝るときは必ずおくるみを使っていると心配になる場合もありますよね。
おくるみなしの卒業を考えるなら、ゆっくり巻いて片方の腕を出して巻いて、徐々におくるみなしの眠り方に注目しましょう。
おくるみが寝ないからとおくるみに戻すはお勧めしません。
腕を出す方を巻き上げて、スリーパーを着られるのも試してみてくださいね。
おくるみは寝たら外の?
赤ちゃんが寝てもおくるみを外す必要はありません。
そのまま寝かせて大丈夫です。
おくるみで巻いたまま寝られる場合は、必ず仰向けにしてつく巻かないようにしましょう。
布が顔に被らないように、大人が近くで様子を見てあげる必要があります。
おくるみから手を出したがる時は出してもよいですか?
おくるみから手を出してくれる時は出してあげて良いでしょう。
暑かったり手を動かしたりしたいのかもしれません。
2ヶ月を過ぎたころから、赤ちゃんは前向きになります。
無理にこだわるのではなく、手を動かして巻き方にかえても良いですね。
おくるみをすると寝すぎて朝まで起きないの?
おくるみで巻くと寝すぎて朝まで起きない赤ちゃんもいます。
モロー反射が抑えられること、暖かくて眠りが深くなるから考えられます。
しかし、新生児の場合は長すぎて眠ってしまったり、脱水になったり乳幼児突然死症候群(SIDS)の心配があります。
夜でも赤ちゃんに授乳をさせるなど、時々様子を確認することが大切です。
退院の時におくるみはいらないですか?
退院の時はこんなおくるみは必要ない、ブランケットや大きめの柔らかいバスタオルで十分という意見もあります。
ですが、ブランケットは大きすぎてにくかったり、バスタオルは多少なので使いにくい場合も。
生まれて体の柔らかい赤ちゃんは、おくるみで包んであげのがおすすめです。
体が固定され抱っこがしやすいので、安心して赤ちゃんを連れて帰れますよ。
まとめ
おくるみが赤ちゃんが寝返りをするようになったら卒業を考えましょう。
赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、長く使うかは様子を考えればよいでしょう。
おくるみを卒業する方法は、片腕を出すことから始めたり緩く巻ったりして徐々におくるみなしで入眠することを目指します。
おくるみで包んであげることで赤ちゃんが安心して眠りやすくなりますが、乳幼児突然死症候群(SIDS)・乳児股関節脱臼の危険性があることには注意が必要です。
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寝返りをするようになったらおくるみはめるや
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足をつくり巻かない
など、おくるみは正しく使いましょう。
おくるみをやめたら寝ないというケースもありますが、成長に合わせて卒業するタイミングを決めましょう。